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大都市と地方で違う大学合格ライン=教育にも及ぶ地方格差

 中国の若人たちの一生を左右する大学入試「全国高等院校招生統一考試」、通称「高考」が6月7日~9日に実施されました。試験前の狂騒ぶりは凄まじく、メディアでは「頭がよくなる料理」が特集されたり、「試験サポート専門メイドさん」が取りざたされたりと、学歴社会・日本をはるかに上回る盛り上がりっぷりです。

 わたしも知り合いの中国人に「息子がもうすぐ高考なんだけど勉強しなくて。。。」と愚痴をこぼされた時、どうフォローすればいいのかわからなかったので、「集中力が増す飲み物です」と言ってリポビタンDをあげたことを覚えています。

 以前、本ブログでは高考のカンニング問題をご紹介しましたが、今回は「地域格差」の問題を取り上げたいと思います。

 百度百科の「高考」には「高考の問題点」という項目があります。ここで取り上げられているのが地域格差の問題です。

 「高考の地域差別は多くの人々が指摘している。大学は各省に配分された枠に従って合格者を選出するが、通常、学校所在地の受験生に多くの枠を与えている。そのため例えば有名大学が集中する北京の大学では、他地域の学生が北京市の学生よりはるかに高い点数をとっても合格できないという状況がしばしば見られる。」(抄訳)

 付け加えますと、大学が多い地域は他地域からの受け入れが多い分、他地域の大学の合格枠を多く保有しています。そのため例えば上海の大学への入りやすさも北京市の学生と貧困地域の学生では大きく異なることになります。

 こうした状況が鮮明に分かってしまうのがグーグル中国のサービス「グーグル高考」。受験生の戸籍地、進学目標の都市、テストの点数などを入力すると、該当する大学がリストアップされるサービスです。例えば北京市に戸籍を持つ学生が北京大学経済学部に合格するために必要な点数は640点。これが貴州省に戸籍を持つ学生になると649点が必要になります。北京大学のような重点大学は国直属の機関ですので所在地以外からの学生に比較的多くの枠を与えています。そのためあまり有名ではない、一般大学のほうが差は顕著となります。北京物資学院市場マネージメント学科の場合、北京市学生の合格ラインは498点、貴州省の学生の場合は547点と大きく開いています。

 こうした地方格差を乗り越えようと編み出された手段が「高考移民」。中国では戸籍の移動は厳しく制限されていますが、コネや賄賂などの手段を駆使して受験前に合格ラインが低い地域に戸籍を移すというもの。

 ほかにもアファーマティブアクションとして少数民族の点数はプラスされるため、受験前に少数民族となる学生もいます。昨年は四川大地震で友人を救うなど活躍した学生の点数をプラスすると政府が発表、問題となる騒ぎもありました。

 統一試験といいながらも、厳しい地方格差が厳然と存在する中国。自由な戸籍の移動を許せば社会秩序が保てないという現実が背景にあります。一方で学生にとっては大都市の大学に合格、就職できれば、戸籍を変更できるという戸籍ロンダリングのビッグチャンス。高考の異様な盛り上がりも納得です。



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