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ダライ・ラマ訪問で四面楚歌の馬英九=台湾マフィアも北京政府が掌握?!

台湾の馬英九総統が今、苦境に立たされています。

発端は8月8日の大水害。8月24日の台湾政府発表で、死者292人、行方不明者385人と発表されています。残念ながら行方不明者の生存は絶望的でしょうから670人以上が命を落とす大災害となりました。軍の出動が遅かったとして、馬総統に批判が集中しています。

本ブログ8月11日付エントリーで、水害が馬総統にとっての「カトリーナ」(2005年に米国を襲ったハリケーン。対応の遅れがブッシュ大統領(当時)の支持率低下につながった)になりかねないと指摘しましたが、まさにその通りに事が運んでいるようです。

8月30日、ダライ・ラマ14世は台湾を訪問しました。目的は水害被害者の追悼です。8月30日付レコードチャイナで簡単に経緯が説明されていますが、焦点は「以前、ダライ・ラマ14世の台湾訪問を拒否したこともある、馬政権がなぜ今回は許可したのか?」という一点。答えは「台湾市民の政権批判が高まる中、中国べったりの姿勢を見せると支持率がさらに下降するから」ということのよう。

そういう事情なんだから大陸政府のみなさんも理解してよ!というのが台湾政府の心の叫びかと思われますが、そこまでの信頼関係は築けていないのか、「チベットと新疆ネタには全力で釣られる」がモットーの大陸政府の勢いなのか、いきなり中台関係に危機が到来しています(9月2日付レコードチャイナ)。仲良しの大陸政府からも、そして台湾市民からも叩かれまくる馬政権、早くも総統再選に黄信号といったところでしょうか。

さて、ちょっと笑ってしまうのが先にとりあげた9月2日付レコードチャイナの新華社記事。“台湾市民”がダライ・ラマ14世訪問に抗議活動を繰り広げたと報じています。以下、少し引用します。



30日夜、100人を超える市民がダライ・ラマに「帰れ、帰れ」「台湾は中国だ」と罵声を浴びせた」「31日にはダライ・ラマが滞在するホテルに少数民族 20人余りが現れた。「ダライの政治は要らない。被災民に必要なものは食事と住居だ」「口ばかりの追悼だ。募金も何もない」などと書かれた垂れ幕を手にしていた。

小林村での追悼法会でも抗議活動は続いた。法会は厳戒態勢の下で実施され、わずか10分間で終了することとなった。この一事をもってしても、ダライ・ラマのいう追悼の底が見えたと新華社は主張している。



とてつもなく嬉しそうに抗議活動を紹介しているわけですが、「それって本当に台湾市民?」とツッコミたくなる内容。これに触れているのが9月1日付ラジオ・フランス・アンテルナショナル中国語版。民進党の趙天麟青年部主任が「抗議活動はあれ台湾マフィアじゃね?しかも国民党がちゃんと警備しないからダライのそばまで近寄られてるし。なんか問題あったら責任とれよな」と発言しています。

魑魅魍魎が跋扈する台湾政界。国民党であれ民進党であれ、発言は眉に唾をつけまくって聞かないといけないのですが、今回ばかりはさもありなんと納得した次第です。気になるのは動員をかけたのは国民党なのか、それとも大陸政府が直接なのかというところですが、「台湾は中国だ」なんていうかけ声が本当にあったのだとすると、北京からお声がかかったのでしょうか。。。ちょっと不気味ですね。


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